・VP-1030Cカードを頂いた
2008年05月30日に、海外衛星受信でおなじみの、浜松のコンテックさんを訪問しました。
商品の仕入れに関する話や、パラボラアンテナが意外なところで意外な使われ方をしている等、面白い話を聞かせていただきました。
(コンテックさんは、サンプルをいろいろ仕入れて、自分で確認後、問題のない物を販売しているそうです)
そんなこともあり、店内には、いろいろなチューナ・PC用チューナカード・USB接続のチューナボックスが置いてあったのです。
それを見ながら、「良いですね~」と言っていたら、「これを渡すよ」と、VP-1030Cカードを頂いてしまいました(ありがとうございます)
今まで、VP-1020(初代)を使っていたのですが、初代はTwinHanの最近のドライバ・ソフトウェアが使えない。
VP-1030Cは、VP-1020AのCAM付きバージョンなので、最近のドライバ・ソフトウェアが使えることを期待して、楽しみにしながら使ってみました。
・ボード観察
さっそく、VP-1030Cを箱から出してみます。

箱はこんな感じ。意外と大きい箱です。

中には、VP-1030Cカード本体・リモコン・USB接続の赤外線受光部・CD-ROM・簡単な取説が入っています。
コンテックさんのページにある写真だと、プリント基板の色が赤色なのですが、入手したVP-1030Cは、プリント基板の色は青色でした。
規格で決まっているPCIカードのサイズと、ちょっと違うくらいの、大きめのPCIカードです。

左側に、CAMスロットとFコネクタ、中央部にカスタムICとFUSION 878A(BT878)、右側にチューナモジュールと電源部があります。
このチューナモジュールが、相変わらず熱くなるんだ・・・なぜこんなに?と思うくらい、熱くなります。
ということは、消費電力も大きいということです。
貧弱な電源を使っているPCじゃ、電源不足で不安定になるかも。
これがあるので、私はメインPCではなく、サブPCで使いたいと思ってます。

PC本体とは、このFUSION 878A(BT878)経由で接続されています。PCI接続ですね。
BT878は、言わずと知れた、有名なVideo Decoderチップですね。
現在では、ConexantのCX25878として販売されているようです。
BrooktreeのBT878がConexantのFUSION 878Aになったわけです。
で、ConexantではCX25878として扱われていると・・・。
裏側にも、カスタムICとフラッシュメモリが実装されています。

右側に見えるのが、カスタムICとフラッシュメモリ。

カスタムICは、チップのサイズからして、CPUとメモリ(FlashROMかマスクROM)でしょうか?右下のIC61C1024-12TはICSIのチップで、SRAMのようです。
たぶん、このカスタムIC部でCAMの制御関係を行っていると思われます。
なんか、簡単に解析できちゃうような気がするけど・・・。
気になったのが、EthernetボードでもないのにMACアドレスの表記があること。

基板裏側の左側に、こんなシールが貼ってあります。
「何のために?」という思いと、「ほんとにMACアドレスなのか?」という疑問がわきました。
で、IEEEのサイトでOUIを検索したら、しっかり、TwinHanと出てきました。

IEEEのサイトでも、ちゃんと出てきます。
基板上に乗っている部品からしても、Ethernetは実現されていないのですが、何のために使ってるんでしょ?
IP-TVみたいな物を実現するために、MACアドレスを使うのか?
そのときは、このMACアドレスで通信を行うのだろうか・・・。
・取り付けて使ってみる
一通りボードを観察したので、PCに装着です。

PCIカードなので、スロットに挿すだけです。
ちなみに、上からAGP接続のビデオカードGF6200A-LA128H(玄人志向)、今回のボードVP-1030C、ビデオキャプチャボードGV-MPEG2S/PCI(I・Oデータ)、ハイビジョンキャプチャボードPV3(アースソフト)が挿してあります。
この構成では、「PCIのりソースが足りない」というエラーが出てしまったので、とりあえず、GV-MPEG2S/PCIを抜きました。
ボードを挿すと、ドライバを要求してくるので、添付のCD-ROMからドライバをインストールします。

添付CD-ROM。ドライバと、DVDプレーヤソフトであるCyberLinkのPowerDVDが入ってます。

CD-ROMをドライブにセットすると、AutoRunで、この画面が出てきます。
で、一番上の「Install Software and Driver」をクリックします。
で、ドライバをインストールして・・・となるはずなのですが、ドライバのインストール途中で強制再起動をしてしまいます。
いろいろ条件を変えてみてチャレンジしたのですが、私の環境ではうまくインストールできませんでした。
なので、TwinHanのサイトに行って、ソフトウェア/ドライバの最新版をダウンロードしてきます。

TwinHanのサイトにある、「Download」ページ一番上にある、「Digital TV 3.4(2008 05 02)」ダウンロード。
zipファイルなので、解凍して、ソフトウェア/ドライバをインストールしたら、何事もなかったようにインストールが完了しました。
インストールが完了したので、さっそく受信をしてみます。
といっても、現在住んでいるところには、海外衛星受信用のパラボラアンテナが無いので、スカパー!のパラボラを使用して、スカパー!の無料放送を受信です。

JCSAT-3A、12703HのMALL OF TVを受信中。
VP-1030Cは海外衛星用なので、LNB供給用の電源がH=18V/V=13Vで出力されます。
けど、国内用のアンテナは、H=15V/V=11Vなので、その辺の違いを注意しないと、LNBを壊してしまいます。
今回も、VP-1030C側をV偏波にして、H偏波のMALL OF TVを受信しました。
(電圧変換器は実家に置きっぱなしなの)
で、相変わらず、TwinHanの純正ソフトは使い勝手が悪い!
VP-1020の時も、使いにくいと書いているのですが、時間が経っても、この辺は改善されていないようです。
だって、DVDプレーヤみたいな▲マークがあって、それをクリックすると受信が開始、画面上に「Play」って出るんですよ。
DVDプレーヤかよ!と言いたくもなってしまいます。
・別のソフトを使ってみる(予告編)
添付ソフトは相変わらずの出来だったので、過去にこのサイトで紹介した、ProgDVBを使用してみることにしました。
現在は、有料版と無料版に分かれているようなのですが、今回は、無料版のバージョン5.14.8とバージョン4.90.8を試してみました。
が、受信出来ない・・・。
ソフトがボードを認識しているようなのですが、受信をしてくれません。
2時間ほど設定変更などをしてみたのですが、受信できそうにないので、今回は諦め。
今話題の、DVB Dreamを使用してみることにしました。

DVB Dream V1.4iを使って、MALL OF TVを受信中。
DVB Dreamは、インストールをして、最初の質問に答えたら、簡単に使うことが出来ました。
Codecの設定がちょっと大変ですが、それが出来てしまえば簡単です。
DVB Dreamも、Plug inを使うと、「とある機能」が使えるみたいです(確認する環境がない)
4:2:2受信は、使用するCodecによるのかな?
ということで、次回は、VP-1030C+DVB Dreamで遊んでみたいと思います。
2008.06.08
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