謎の受信機を使ってみる!


6月中旬のとある日

6月中旬のとある日、韓国の方から「海外衛星用の受信機を評価してほしい」という依頼のメールが来たのです。
「とある機能」のついた受信機を販売したいが、評価をしてほしいとのこと。
面白そうな話だったので、快くOKの返事をしました。
(もちろん、レポート提出の必要がありますが)
こういうときは、このサイトを開設していて良かったな〜と思う瞬間ですね。

あ、紹介が遅れたのは、レポート提出後に紹介するように決めていたからです。

届いた!

国際郵便で、7月3日に到着しました。


届いたのは、最初に連絡を受けていた会社の製品と違うもので、MVisionE+という会社のFS-8000という受信機。

メールの内容からすると、このハードウェアで販売するかどうかも未定のようです。
私が思うに、ソフトウェア部分の評価の要素が大きいのでしょう。
中身はSTi5518搭載の一般的なハードウェアですからね。ソフトウェアの使い回しはできそうです。
(STマイクロでSDKみたいな物を販売しているのかな?)

ん?ラジオライフ9月号91ページの受信機じゃないかと?
そうかもしれないですねぇ・・・私も詳細はわかりません。
動作に関しては、ラジオライフに書いてある内容と違うのですが。


そうそう、これを受け取るとき、配達の郵便局員さんが面食らってたっけ。


伝票は、ハングルと英語が併記されてます。

こんな田舎で、こういう国際郵便のやりとりする人が少ないのでしょうね〜。
あまり慣れていないようで、伝票はハングルだし、宛先は英語だし、どこを見ていいか悩んでました。

さっそく使ってみる

さっそく設置して、受信をしてみます。


DVR-1000Sを置いてあったところに、仮設置しました(真ん中)。

「かっこいい!」とまではいかないまでも、デザインは良いのではないでしょうか。
(あくまで値段相当という感じですが)
これで、質感が良くなれば、なかなか良い感じになると思います。


リモコンはこんな感じ。



リモコンのデザインも良い方ではないでしょうか。
リモコン下部分のラベルを考慮すれば、なかなか良い感じになると思います。
ただ、リモコンの反応だけは良くない。
受信機とリモコン、どちらかが良くないようです。
反応しないときは2回に1回くらいでしか反応しません。


そうそう、スマートカードスロットがついています。


上が、スマートカードスロット。下がPCカードスロット。
実装されているのはスマートカードスロットのみで、PCカードスロット部分は何もありません。

ちなみに、スマートカードを所持していないので動作確認はしていません。
カードが読めるかどうかは確認してみたいですね。
けどな〜、日本で簡単に入手できるカードがないからな・・・。

リアはこんな感じ。



インタフェースは、以下の通りです。
・衛星IN/OUT(Fコネクタ)
・TVモジュレータIN/OUT(PALコネクタ)
・コンポジット(RCA)
・オーディオ(RCA)
・SCART(RGB/コンポジット切り替え)
・RS-232C
・電源ケーブル(プラグはCタイプ)
・電源スイッチ

一般的な内容ですね。
電源プラグがAタイプ(または変換プラグ付き)ならもっと良かったのに。
あ、QCラベルが破れているのは最初からです。

受信のために接続しているアンテナは、屋根の上にあるセンターフィード120cm(LNBFはTurbo-4200)と地上に置いてあるセンターフィード180cm(LNBFはTurbo-4200)です。

そう、アンテナが2種類あるということは、アンテナ切替器をつないでいるのです。
今回使用したのは、DiSEqCスイッチのDSQ-4でしたが、問題なく切り替えができました。

使用感

今まで使用したことのある、STi5518搭載機とメニュー周り、OSD周りなどが大体同じような感じです(デザインは違いますが)


映像受信中のOSD内容。Asiasat-3SのSahara ONEを受信中。

衛星名、スクランブルの有無など、一般的な内容が表示されます。
難点があるとすれば、グラフィックキャラクターが小さいところでしょうか。
スピーカとかが描かれているのですが、小さくてよくわかりません。
あと、NTSC出力中はOSDが欠けることですかね。



MENU画面はこんな感じ。

Channel ManagerとInstallations、Options、SmartCardの項目があります。
珍しく設定には言語設定がないので、メニューは英語のみです。
電源投入時にも、このメニュー画面にも、受信機の会社名を表示してないんですよねぇ。
やはり、最初に書いたとおり、ソフトウェア評価用なのでしょうか。
で、やっぱり、この受信機で注目するのは、SmartCardの項目ですね。



Channel Managerはこんな感じ。

Channel Managerなんかは、ホント、他のSTi5518搭載機と同じ感じです。
赤ボタンで削除の種類を変えられたりするのも同じですね。



Installationsはこんな感じ。

初期状態で、結構な衛星の情報が登録されています。
アジアでは受信できない、ヨーロッパ方面の衛星も登録されていたりします。
普段ほとんど変化が無いチャンネルならば、初期状態でスキャンすれば受信できてしまいそうです。
ここまで大量に初期登録されているならば、こまめに情報をアップデートしてくれると、使うのが便利かも。
そのためでしょうか、TPのEditはちょっと面倒。
一番最初に使ったときは、どうやってEditするかわかりませんでした・・・。
ちなみに、登録されている衛星以外に、17個の任意の衛星名が登録できます。
まあ、普通に使う分には初期登録の段階で、たいていの衛星名が登録されているので、そこをEditすることになると思いますが。
受信強度とクオリティを示すメータのスピードは普通ですね。
アンテナ調整はこれで行えるかな?微妙なところです。

そうそう、この受信機が評価用ということもあるのですが、LNBへ供給する電圧が11V/15Vなのです。
どうも、「日本向け」ということでわざわざ変更されたらしいのです。
ん〜、日本国内で販売されているアンテナに接続する場合は便利なのですが、海外衛星を受信するためとなるとちょっと不便ですね。
実際、私の所では13V/18VのLNBFにつないでいるので、V偏波の信号しか受信できません。

「とある機能」を使ってみる

あまり説明すると問題がありそうな感じなので、さらっと・・・。


MENUのSmartCardを選択すると、この画面になります。

一番上は、SmartCardが挿入されると何かの情報が表示されるようです。
どんな情報が出るか、試してみたいですね。
おお・・・Key Managerなんて怪しげな項目が。



Key Managerを選択すると、こんな項目が出現します。

おや、VIACCESSとかConaxなんて見慣れた文字が・・・。
試しにVIACCESSを選択すると・・・・。



わはは。こんな項目が出現します。
とりあえず、Internet上で流通している情報を入力すると・・・。
(本当は、出荷時に最新情報が書き込まれているようなのですが)



TVBS



TVBSN



TVBS-G



TVBS-Asia



東風

PAS-8の3836V、Era Bouquetが受信できたりします。
「とある機能」というのは、こういう機能なのです。
ただ、日本で受信する場合、PAS-8のEra Bouquet位しかこの機能は使えませんが・・・。

分解してみる!

ここで、いつものように(笑)分解です。


蓋を開けた状態。

蓋はネジ6本で留まっています。
タッピング式のネジなので、蓋を閉めるときは、締めすぎには注意です。

写真左が電源部、右上がチューナとデコーダ・CPUなどがあるメイン基盤、右下がSmartCardインタフェースです。
あと手前にフロント部分のスイッチと、LED、7SegLEDの基板があります。



電源回路部分。

ごくごく一般的な感じですね。
気になるのは、一時側にあるアルミ電解コンデンサのサイズでしょうか。
あと、各種規格関係はどうかな?



メインの回路部分。

アートワークとか、部品配置は無理がない感じがするので好印象です。
ただ、板金と基板上の部品高さが合っていないのかな?
ちょっとコネクタ部が窮屈な印象です。



中心の大きいICが、この受信機の心臓部分。STマイクロのSTi5518
クロック周波数81MHzのCPU、MPEG-2のデコーダ、OSD、NTSC/PAL/SECAMのVideoエンコーダ、TS(Transport-Stream)のDEMUX機能などが入った、SoC(System on Chip)ですね。

左に見えるのがSDRAMで、ISSIのIS42S16400B-7T。
64MbitのSDRAMですね。
STi5518につながっています。

右の「003」と貼ってあるICはIntelのFlashメモリ(型番不明)で、プログラムが格納されているはずです。



手前に見えるのが、TVモジュレータモジュール(型番不明)、奥に見えるのがチューナモジュール(型番不明)です。
http://www.wxdawn.com/の製品らしいのですが、詳細はわかりませんでした。
中国製なのでしょうか?
けど、使ってみると、なかなか感度は良さそうな感じです。
チューナモジュール側はSTマイクロのチップが載っていました。



SmartCardリーダ部。

ぱっと見た限り、チップは載っていない感じでした。
STi5518が直接制御している?
しかし、海外製品は固定にホットボンドを使うのが好きねぇ。
日本のメーカの基準じゃ「品質が一定に保てないからダメ」と言われそうな内容なのですが。

ハードウェアの内容も、(一部を除いて)まあ良い感じではないでしょうか。
今回、日本向けにLNBFへの供給電圧を11V/15Vに変更しているようなのですが、基板上にその変更を行った形跡が見られました。
その部分は・・・ん〜でしたが(汗)

販売されるの?

ん〜、どうなんでしょうね?
私が徒然日記で紹介したところ、結構な反響を頂いていますので、そこそこは売れるような気がしますが・・・。
時間があったら聞いてみましょう。

スマートカードを入手した

とあるところから、Viaccess方式のスマートカードをお借りしました。
まあ、Palapa-C2でのサービスを終了した眞世界衛視のカードをお借りしただけなのですが(笑)
さっそく、スマートカードスロットにカードを挿してみます。


「Card info」の所が「No Card」だったのが・・・。



スマートカードを挿すと「Viaccess」に変わります。


そうすると、「Card info」で、そのカードの情報を見ることも出来ます。


「Card Type」が「Viaccess」、「HEX Serial」にViaccess2系列のHEX Keyが、そのほかにprovider listなんかが表示されます。

あれ?もしかして、HEX Serialなんて普通は見られない機能なのかな?
他にスマートカードを扱える機種を持っていないので、よくわからないです。
(知っている方は教えてください)

スマートカードを入手したはよいのですが、眞世界衛視のサービスが終了しているので、本当にスクランブル解除できるのかどうかもわかりません(汗)
もう少し、本格的に検証を行いたいですね。

2005.08.07/2005.11.06
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