DVR-1000Sを使う!


DVR-1000Sを入手しました!

Y!オークションでDVR-1000Sを入手しました。PBI社製。落札額は\19,800。かなりの台数を出品しているようなので、入手は比較的容易では?
ちなみに、中国国内では650元~700元位で購入できるようなので、日本円にして\9,200~\10,000位でしょうか。中国からの輸入費用と、多少の利益(手数料)を考えれば、こんなものでしょうか。
しかし、それでも\19,800かぁ~。安いなぁ。
新たに設置した180cmに使用しようと思っています。

製品情報はここから見る事ができます。


これが今回購入したDVR-1000S。右側に電源SW・チャンネルUP/DOWNスイッチがあります。
その左側のLEDがPOWER/LOCK/STANDBYで、LOCKはチューナユニットがロックしたらLEDが光るようです。またSTANDBYはリモコン信号を受光すると光ります・・・。
その左の黒色部分に、チャンネル番号と時計が表示されます。7セグLEDが有るだけで、電源ON時はチャンネル番号、電源OFF時は時計が表示されます。
この時計がくせ者で、衛星からの時刻情報で時間を合わせてくれるので、手動で時間を合わせてもすぐに狂います。本当に関係ない時間になるか、現地時間(中国だと-1Hとか)になるので、使い道はありません・・・。

製品情報を見ると、SCARTやSPDIFが有るように読めますが、色々バージョンがあるようで、私の購入した物はコンポジット×2、左右オーディオ×2だけでした。

ちなみに、筐体は限りなく安っぽい。金色なのですが、ABS部分はクリーム色に金色の塗装をしているので、スイッチの隙間からそのクリーム色が見える・・・。この辺に関しては、まだまだですかね。

使用感

元々、中国国内の使用を前提にしているようで、中国国内で見る事のできる衛星(SINOSATやAPSTAR、ASIASATなど)が標準で登録されています。標準で設定されている衛星の内容変更は結構大変・・・。できなくはないので、安心ですが。


リセット直後は、中文でこんな感じ。大体の意味はわかるので、メニューを操作し言語設定を変更します。


衛星は16個登録可能で、10個が標準で登録されています。また、衛星名は64個登録可能です。ややこしい・・・名前だけ登録できるのかいな。
LNBはユニバーサルも使用可能で、任意の周波数にも設定可能なようですが、私は未使用なのでわかりません。
22kHzトーンスイッチ、DiSEqC1.0も使用可能です。


Antennaが1~16あり、Satelliteが64個設定可能。LNBタイプはNormal/Univ./LNBFから設定可能。NormalとLNBFの違いは?どうも、Univ.は9750/10600固定、LNBFは5150/5750固定のようです。
DiSEqCスイッチは、DSQ-4(AnyTech)が使用できました。アサヒデンキさんや、Anytechさんで購入可能です。はぁ~、これで死蔵していたDiSEqCスイッチが活用できる!



で、実際にサーチをするのは、こちらを使います。
前記画面で設定したAntennaのTPを設定し、スキャンします。このスキャン設定が、意外にお利口さんで、FTAのみ、サーチだけで設定しない、スクランブルをソートする等のオプション設定ができます。まあ、このオプションを出すのは苦労するのですが・・・・。
右側には各種情報が表示されます。
実は、StrengthとQualityが分かれているチューナを使うのは初めてで、この機能が便利なのには、ちょっと感動。

色々細かい設定ができるのですが、標準ではそれをさせない状態になっていて、赤・緑・黄・青ボタンを駆使して色々カスタマイズしていきます。



ちなみに、チャンネル変更をするとこんな感じの画面が出ます。センスは悪くない。
衛星毎にチャンネル選択可能で、アンテナを回転させているときとか便利。
映像はマイルド。というか、ノイズっぽい。1つのICにアナログ部分も入っているし、その後のアナログ回路もあまり良くはないみたい。


リモコンの操作性は、慣れれば「こんなもんかねぇ」という感じ。EPGボタンとかInfoボタンとかがトグル動作ではなくて、終了は必ずEXITというところ。この辺が、考え方の違いなのか、いまいち馴染めず。キー数は、必要最低限でもしっかり使えて、好印象。


これが、そのリモコン。操作しにくいのはテンキーが下部に有るのも影響していると思う。


トータルでは、使う人の事を考えたチューナで、結構便利です。が、DiSEqC1.2に対応してなかったり、入出力のインタフェースが少ないなど、深く使い込むには物足りないですね。セカンドマシンには最適では?
ただ、日本国内のTVRO初心者には、お勧めしません。電源を入れて途方に暮れる事になると思います。
あと、LNBFもPBI製(Turbo-4200ね)を使用しているのですが、製品になんか「もう一息」感が有ります。それを超えれば良い製品になると思うのですが。

やっぱり分解してみた

STBを設計している者(と言っても、衛星用じゃないけど)として、中身が気になります。
早速、分解してみました(笑)


これが、中身全体像。左が電源ユニット、右がメイン基板です。それ以外に手前に表示部の基板とスイッチ部の基板があります。



メイン基板拡大。これだけなんですよ・・・。ブロック図を書くほどでもない。上部に映像関係、右下は電源IC、左側のコネクタは電源、中央のフラットケーブルは表示部の基板に行っています。
しかし、ネジ止め部分が・・・。スプリングワッシャも使わずに、ナベネジ+ネジロックかい。それも、ネジロックはネジのタップ部分じゃなくて、ネジ止めした後にネジ頭に・・・。
コネクタは、ホットボンドで止まっています。



中央にあるのがSTi5518。「Single Chip Set-Top Box Decoder」となってますね。
CPUIに映像・音声デコーダ、OSD、ハードウェアTSデコーダ、ペリフェラル、映像・音声エンコーダが乗っています。エンコーダはSECAMも対応になってるなぁ。
これ一つで、必要な処理のほとんどが済むわけですね。
左側にあるのが、hynixのHY57V641620HG。SDRAMですね。8MByteあるようです。ただ、全部は使っていないみたい。STi5518側がそんなに扱えないみたいだし。



こちらが、もう一つ目立つIC。HYUNDAIのHY29F800TT-90。と言っても、hynixだけど。
1MByteのフラッシュメモリですね。こちらにソフトウェアが入っているのでしょう。



チューナユニットが、なんとAlpsのBSBE1-703A。あまり海外の衛星チューナでは見かけませんねぇ。性能はどうなのでしょう?Demodulator ICにSTマイクロを使っているので、相性は良い?
2003.05.10
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