Turbo-4200-CK17を使ってみる!


マイナーチェンジしたので

120cm/180cmアンテナで使用している、PBIのC/Kuバンド両用LNBFであるTurbo-4200。
そのTurbo-4200がマイナーチェンジしたというので、早速購入しました。


購入したTurbo-4200。型番はTurbo-4200-CK17というらしい。
120cmと180cmの両方とも交換したかったので、2台購入しました。

で、今までのTurbo-4200と何が変わったのかというと・・・
・KuバンドのLoが11.3GHzになった(今まではLo=10.75GHzだった)
・CバンドとKuバンドの偏波切り替えが、正しい状態になった(今まではKuの偏波がH/V逆だった)
・22kHzのトーン切り替えスイッチが付属するようになった(今までは付属なし)
という点が大きな変更点でしょうか。

特に注目しているのが、KuバンドのLoが11.3GHzになったところ。
Lo=10.75GHzじゃ、日本で見える衛星の大半が保証範囲外の周波数になってしまうのです。
Lo=11.3GHzなら、性能の点でも良い成績が出せそうです。

ちょっと気になったのが、「リングが小さい!」という点。


これが、今まで使用していたTurbo-4200のリング。

一般的な3~4カ所のステーで固定する方法なら、これでも問題がないのでしょうけど、大畑さんの方法だと問題がある・・・。

その辺が気になりながら、天気の良い週末に交換しました。

交換する!

まず、LNBFの交換が簡単な180cmアンテナから。
最初に、アンテナがほぼ垂直を向くように、アンテナを動かします。


H-H-Vなので、ここまでできます。

この状態になれば、簡単にLNBFを触ることができます。
で、今まで使用していたTurbo-4200を取り外すのですが、うむむ・・・。



LNBFを固定しているネジが錆びてます・・・。
まあ、ほぼ4年使用してますからね。しょうがないか。





・・・塗装も剥げていました。
まあ、4年使用しているから、しょうがないのかな?
それとも、かの国の品質だからなのだろうか。
というわけで、ちょうど良いメンテナンスの機会ともなりました(笑)

で、気になっていたリングの大きさ。



大畑さんのアンテナは、センターから支柱が出ていて、アルミブロックでリングを固定する方法になっています。
(4方向に出ているステーだけだと、LNBFを固定できない)



で、そのリングを固定するネジが写真の場所にあります。
手前に写っているリングが、今回購入したTurbo-4200-CK17のリングなのですが、小さくて、固定する場所まで届かない・・・。
結局、今まで使用していたリングを使用することにしました。

そうなると、LNBFを入れ替えて、調整をするだけなので、とても簡単です。
一番苦労したのが、防水加工(自己融着+ビニルテープ)部分だったりします。


交換完了!

1時間ほどで、交換が終了しました。


次に、屋根の上にある120cmアンテナ。
こちらは、前回のLNBF交換から9ヶ月しか経っていないので、取り外すのは簡単でした。


交換中。

120cmアンテナのLNBF交換で問題になるのが、調整。
足場の悪い屋根の上なので、なかなか調整がやっかいです。
地上と屋根の上を数往復しながら、調整を行いました。


交換完了。

やっぱり時間がかかってしまい、2時間かかりました。
日が暮れてきて、薄暗い・・・。

早速、受信をしてみます。

受信してみる

受信した結果ですが、Cバンドは、同じタイプのLNBFを取り付けているので、大きな変化はありませんでした。
強いて言えば、180cmアンテナに使用していたTurbo-4200は、4年も使用していたので、交換したことにより、多少、受信感度が上がったかな?という感じです。
やはり、大きな変化があったのは、Kuバンドです。

180cmアンテナでJCSAT-3Aを受信したときの違いがこんな感じ。
(簡易スペアナSE-50で表示しています)


Turbo-4200(Lo=10.75GHz)。
スカパー!のパーフェクサービスを受信しています。
Lo=10.75GHzだと、スペアナの山が低くて、太い。


Turbo-4200-CK17(Lo=11.3GHz)。
同じく、スカパー!のパーフェクサービスを受信しています。
画面からはみ出すほどの、強力な電波を受信できています。

Loが11.3GHzになったことにより、受信できそうな衛星が増えました。
JCSAT-3AからIntelsat 8(PAS-8)まで、アンテナを動かしたときのスペアナの様子を見てください。

動画(WMV形式685kB)

いや~、受信の楽しみが増えたな~。
1衛星ずつ、ボチボチと追いかけていきましょう。

交換する価値あり?

Cバンドをメインで受信していて、おまけで「Kuも受信したいな」と思うような用途に、Turbo-4200-CK17はちょうど良いかもしれません。
「同軸が1本しかないよ?」という人も、今回から22kHzのトーンスイッチが付属するようになったので、こんな感じにして取り付ければ良さそうです。


Turbo-4200-CK17付属の取説(?)。

防水については、考慮する必要がありますけどね。

あとは、どのくらい耐久性があるかだな・・・。
1年で壊れたりしないでね。
2007.02.03
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