発端はダイレクトメールマツヤデンキからダイレクトメール(DM)が来たのです。で、そのDMに「これはお買得!レンタルDVD派にもおすすめ!」という\4,980のDVDプレーヤが「各店5台限り」であるではないですか。 自宅にDVDプレーヤが無いので(汗)5千円未満だし期待もせずに買ってみることにしました。 これが購入したDVDプレーヤ。KFE JAPAN(旧 協栄二葉エンジニアリング)製のDV-1500。マツヤデンキ富士宮店で\4,980(税込)なり。中国製。 (マツヤデンキはCaDenというブランドになっているようなのですが、FCの富士宮店はまだマツヤデンキの名前です) \4,980って安いのかな? ブランド名は「INGINI」なのですが、初耳ですわ(汗) KFE JAPAN(協栄二葉エンジニアリング)って会社は、日本法人があるけどどこの国の会社かわからないのよねぇ・・・。 OEM品ではなく、自社製品というのには意気込みを感じますが。 ん~、怪しくなってきたぞ(笑) 箱はこんな感じ。DVD-R/RWとDVD+R/RWに対応しているらしい。 「各店5台限り」で、売り出しが3月4日からだったのですが、翌日3月5日の午後に行っても、まだ2台置いてありました・・・富士宮店は穴場か?(笑) その後、マツヤデンキ富士宮店の店舗改装のための売り出しで、このDVDプレーヤが\2,990で売ってました(笑) (2005/7/16~7/21が売り出し期間らしい) 箱から開けたとたんに「何だこれ?」と思ったのが、このテープ。 ABS部分と板金部分を、段ボール箱の組み立てに使用するようなテープで貼り付けてあるのです。 「げっ!このテープを剥がしたら、板金の塗装もとれちゃうんじゃ?」と思ったのですが、問題なく剥がすことができました。良かった良かった。 しかし、何でこんな処理をしてあるんだろ? リモコンはこんな感じ。 操作性は良いとはいえません。 各操作が同じサイズのボタンに割り当てられているので、リモコンを見ないと操作できない・・・。 操作内容がすべて英語で書いてあるし、年齢によっては使えないかも。 まあ、値段相当ですね。日本じゃ通用しませんね。 ただ、これでも通電前までは「値段の割に、外観もしっかりしているし期待できるかも」と思っていたのです。 まあ、通電後は、期待通りの動きをしてくれましたが(汗) 早速設置する早速設置して、映像を出してみます。インタフェースはこれだけ。 種類はコンポジット、S映像、アナログオーディオ(2ch)、SPDIF同軸/光、コンポーネント。 取説を見る限り、プログレッシブも対応しているらしい。 まあ、普通ですね。 しかし、リアのこれ・・・怪しい。 PSEマークのSの書体が変(笑) PSEマークはその後もっと怪しく感じるところが出てくるのです。 電源を投入して、DVDディスクを入れるべくトレーを出します。 ん?!!! なんだこの透明水色のトレーは・・・安っぽい。 そもそも何故に透明? 本体にはFL管で経過時間の表示も出ます。 で、期待を裏切らなかったメニュー。 日本語の文法は間違っていないのですが、書体が・・・。 漢字はともかく、カタカナが変なのです。 濁点がつくカタカナは妙に小さいし、「ヒ゛」みたいに2文字分使っているのもあるし。 不思議なのが「ビ」の文字が「ヒ゛」と「ビ」2種類あること。 う~む。 日本法人があるのだし、もう少し気を遣ってほしかったですね。 再生を確認したのはDVD-VideoとDVD-Rです。 DVD-Rに書いた「レディス4」を再生中。 映像のクオリティはまあ普通です。 コンポーネント側は見ていないので、何ともいえませんが、コンポジットやS映像は・・・値段相当ですね。 しかし、音声が・・・デコード不良なのかアナログ回路がプアなのか、たまに「ボソボソ」という音が。 普通に視聴するには、ほとんど気にならないのですが、静かな音声の時は気になる。 トリックプレイ・マルチアングルなど一通りの操作はできます(当たり前か・・・) ・・・って書いているそばから、私の持っているDVD-Videoの1枚が再生途中で止まった。おいおい。 リージョンフリー化とかできるんですかね? あまり興味がないので調べていないのですが。 こんな人におすすめ?というわけで、やっぱり日本の有名メーカのクオリティには遠く及びませんでした。「とりあえず、安くてDVD-Videoが再生できればいい!」という人や、「毎日10時間くらい連続運転するからプレーヤは消耗品だよ」、「リビングにHDD/DVDレコーダがあるけど、自室には再生する装置がない」なんていう人にお勧めでしょうか。 しかし、もう5千円くらい出せば、日本の有名メーカーが出しているプレーヤが購入できるので、そちらを購入した方がよいでしょう。 分解する!日本の有名メーカ製なら分解しないのですが、値段も値段だし、怪しさ大爆発なので分解してみることにしました。カバーはドライバ1本であけることができます。 再生専用なので中身はシンプルですね。 左からAC/DCスイッチング電源、DVDドライブ、デコード回路・制御回路。 手前にFL管用の基板もあります。 ほんとにPSE大丈夫なの?と思ったのがこの電源。 私の知っているJQAのPSE基準で行くと、この電源はダメなような気がしますが。 まあPSEは大丈夫だとしても、使用している部品がしょぼいねぇ。 1次側のコンデンサも小さいみたいだし。 ドライブはこのメーカらしい。 Brilliant Success Electronics Technology Ltd.という会社のドライブみたい。 中国深せん市の会社ですね。 WEBページを見るとこういう系統のドライブを作っているようです。 デコード回路・制御回路部の基板はこんな感じ。 中心にあるのがSUNPLUSのSPHE8200A、その右側にあるのがSPHE6300A。 この2つがこのDVDプレーヤのメインチップですね。 (データシートがSUNPLUSのサイトから入手できないので(連絡が必要らしい)想像でしかないのですが) CPUとデコード回路・制御回路が入っていると思います。 その上にあるのがMosel VitelicのSDRAM、V54C316162VCT6ですね。CPUのメモリとデコード用のメモリに使っているのかな? DIPのICがEon Silicon Solution Inc.のEN29F040A。4MBitのEEPROMです。プログラムが格納されているのでしょう。 しかし、何故にDIP・・・。 右側にあるのがPrinceton Technology Corporation.のモータードライバIC、PT7954ですね。 DVDドライブを駆動するのに使っているはず。 しかし、左側のトランジスタ列には・・・バッファをトランジスタで作っているようです。 ん~、回路は問題ないかもしれないけど、特性がバラバラでは問題があるような気もする。 一番気に入らないのはこれですが。 FFC(フィルムケーブル)が斜めになっている! よく接触しているなぁ・・・。 こう見ていくと、台湾・中国メーカの部品だけで作られているのね。 こういうのが安さの秘密なんだろうな。 2005.03.06/2005.07.16 |
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