デルのPCモニタ2007FPでPAL映像を表示してみる!


購入する予定もなかったのだけど

とある日曜日、妹が、「ディスプレイ壊れちゃった~。何か余ってない?」と連絡してきた。
話を聞くと、旦那が使っているPCのモニタが壊れてしまったらしい。
使っているのは三菱のCRTモニタなのですが、まあ、もう8年くらい使っている物なので、寿命なのでしょう。
で、私も、「もっと広いモニタを使いたいな・・・」と思っていたところだったので、私が新しいモニタを購入し、今まで使っていたモニタを妹夫婦に渡すことにしました。
というわけで、購入計画を前倒しし、出たばかりのボーナスで購入することにしました。

デルの2007FPを購入する

ここで書いている「もっと広いモニタ」というのは、「解像度が高いモニタ」ということです。
今まで使っていた、ソニーのSDM-X73は17インチで最高解像度は1280×1024。
これを上回る解像度でないと、新たに購入する意味がありません。
値段も確認し、デルの2007FPを購入することにしました。


これがデルの2007FP。直販で\50,375なり(送料込み)。2006年7月5日に到着。

20.1インチのTFTモニタです。
なぜ、これにしたかというと、もちろん値段(笑)
20.1インチで5万円ですからね~。

ちなみに、今まで使っていたSDM-X73と比べれば、画面の大きさは一目瞭然です。


左がSDM-X73。右が今回購入した2007FP。

この2007FPは、RGBとDVI-DというPC用の入力以外に、CompositeとS-Video入力も備えているのです。
「デル」というグローバルな会社で、Composite入力・・・と来れば、PAL信号を入力してみるしかないでしょ~。
PALが表示できれば、このサイト的には海外衛星受信に使用できて、「とても便利なモニタ」となるわけです。
というわけで、そのあたりの機能を確認してみましょう。

あ、そうそう、この2007FPというモニタ、標準ではスピーカがついていません。
オプションのモニタを取り付けるか、別途スピーカを用意する必要があります(汗)

まずはPCモニタとしての性能を

いきなりPAL信号を入力して、「はい!○○○でした!」では面白くないので(笑)、まずは普通にPCモニタとして使用した場合の感想を。

さすが!20.1インチ。解像度が1600×1200まで表示できます。
広いわ~。


1600×1200では、こんなに画面が広いのです。Yhaoo!がこんなに表示できちゃいます。

しかし!!某巨大掲示板でも指摘されていましたが、さすがに安いモニタだけあって、表示はちょっと辛い。
なんというか、「ぎらつき」感があります(液晶を水拭きした直後のような、あんな感じ)
特に、白色の部分にそれが顕著です。
結構気になります・・・。

あと、グラデーション。
なめらかなグラデーションでも、境目がわかります(汗)
というわけで、グラフィック用途で使用するのは、やめた方がいいでしょう・・・。
そういう用途なら、しっかりした20.1インチを購入するべきかな。

「ビジネス用途」と割り切って買う分には、安くていいかも。
私は会社で同じ物を使用していたので、わかった上で購入したのですが、知らずに購入したらショックでしょうねぇ・・・。
スペック的には、今まで使用していたSDM-X73と同等か上回る感じなので、あまり不満はありません。

今回購入した2007FPはLG製のパネルを使用していて、リビジョンはA02でした(会社で使用しているのはA00(汗))

ちなみに、この2007FP、画面を回転させることもできます。


PC側が対応していれば、縦長で表示させることもできます。この場合、解像度は1200×1600ですね。

PAL信号を入力してみる!

というわけで、本題であるPAL信号をデルの2007FPに入力してみましょう。
・・・といっても、背面にComposite用のRCAコネクタと、S-Video用のMiniDINコネクタがあるので、それを接続するだけですが。
電源を入れ、入力を切り替えると・・・。


PAS-8のMTV Chinaを表示中。

はい。何も問題なく表示されました(笑)
まあ、日本向けにわざわざ機能を制限するとも思えないので、表示されること自体、不思議ではないですね。
PAL-Mなんかは、表示されないかもしれませんが・・・。


PAL信号を入力中は、ちゃんと「PAL」って表示されます。


もちろん、NTSC信号も表示します。


PAS-8のFTVN(民視新聞台)を表示中。


こちらも、ちゃんと「NTSC」って表示されます。

NTSC/PALの信号を表示したときの画質はというと、「SD解像度の液晶テレビよりちょっと画質が落ちるかな」程度で、明るさや残像感はあまり気になりません。
PCの全画面モードで映像を見るより良い感じです。

しかし!初めの頃にも書きましたが、2007FPにはスピーカがついていません。
別途スピーカを準備する必要があります。
その部分だけは、ちょっと面倒かな・・・。

ちなみに、PinP(Picture in Picture)機能もついているので、PCを使用しながら、テレビを見ることもできます。


PinPでPALであるMTV-Chinaを表示中。



PinPでNTSC信号のFTVN(民視新聞台)を表示中。

PinPで表示している画面を入れ替えたり、サイズを変更することもできます。

こんな人にお勧め?

というわけで、デルの2007FP、思ったよりも高性能でした。
ちょっと意外。
で、このサイト的にはこんな人にお勧めかな。

・「PAL表示用に、別途マルチシステムテレビは買いたくないよな~」という人
・「テレビ番組はPCのモニタで見てるぜ!だから、海外衛星受信もPC用のモニタを使いたいぜ!」という人
・「普段はチューナのPAL-NTSC変換機能を使ってます。けど、設定をリセットしたときなどに、表示がPAL設定になっちゃうと、そのあと一苦労・・・」という人
・「PCで仕事をしているときも、海外の動向を知りたい。PinPでBloombergを表示しながら、証券会社のサイトを表示できると最高!」という人

ただ、購入前にできるだけ現物を見ておいた方が良いと思います。
そうでないと、購入後に「デザインが!」「げっ、画面こんななの?」ということになると思います・・・。
それで納得できれば、安価ですし、なかなかおすすめのモニタです。

2006.07.08
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