180cmへの道


プロローグ

やっぱり、120cmでアンテナが回転しないのはつまらない!

どのサイズにするか決める

Cバンドアンテナを交換しようと思ったのが11月中旬。ボーナスが出るということが確認できたので、交換を決意しました。
ただ、ボーナスがいくら出るかは分からなかったので(笑)計画のみで、購入はとりあえず止めておきました。

目安は
・サイズは150cm以上
・アンテナは回転させる
を目標にしました。

ボーナスが出た?

一応、12月10日にボーナスが出ました。そこで、行動開始!

アンテナに使える金額を上限25万円と設定しました。
なので、とりあえず下記の条件で購入しようと思います。
・サイズは180cm
・回転装置は、H-HかH-H-Vとする(金額次第)

大畑さんに連絡

アンテナを取り付ける場所は、現在120cmがある場所に置き換えることにします。



現在は120cmですが、この場所を180cmに置き換えます。

屋根の上ということもあり、今回も大畑さんのアンテナにすることにしました。
で、大畑さんに連絡したのが12月11日。

私「180cmアンテナと、回転装置が欲しいのですが。」
大畑さん「180cm用のH-Hモータが何処にも無いんだよ。どこかからモータを見つけてきたら、それ用に加工するから。」

と言うことで、モータを探すこととなりました。

探しまくるが

色々な、衛星関係のショップや、WEBページを開設している方に確認をしました。
しかし、何処にも無い・・・。話によると、衛星のアンテナを回す人も少ないし、モータを作っていた台湾の会社も無くなり、アンテナの大きさが大きいのでなかなか難しいそうです。

まささんの部屋」のまささんや、「日本からみた台湾の衛星テレビ」の陽明山さんのご協力頂きました。ありがとうございました。

アクチュエータ式に変更する

モータが見つからないと言う話を、大畑さんにしました(12月14日)
私「何処を探しても、モータが見つからないです」
大畑さん「こちらでも、あの後、色々なところを探したけどやっぱり何処にも無いよ」
私「なので、アクチュエータ式にしたいのですが」
大畑さん「動作範囲が狭いけど」
私「南から西の衛星が狙えればとりあえず良いです」

話の結果、月曜日(12月16日)までに、アクチュエータ式と、それ以外の方法(色々回転させる方法があるらしい)の可能性と見積もりをお願いしました。

同軸注文

12月15日にメディアサテライトにS-7CFB同軸ケーブル40mと、それ用の防水Fコネクタ・屋内Fコネクタを注文。
12月16日振り込みで、\12,201(税込み)。
12月19日に入手予定。

同軸は、7Cケーブルにしてみました。50Ωケーブルなら10Dとか12Dとか使った事が有るのですが、75Ω系では初めて。\240/1mなので、ちょっと高いかな?
7Cは、マンションCATVの幹線に使ったりする太さだそうです。衛星使用には、どれくらい効果があるのかな?


S-7CFBケーブルと、それようの防水Fコネ・屋内Fコネ
や~、思ったより同軸が太い(当たり前)
その上、FBケーブルだから、固いのよ・・・。どうしようか。

LNBF注文

12月16日にアサヒデンキSPL-2210(LNBF)と出力用スカートケーブル(2本)を注文。
12月17日振り込みで、\10,920(税込み)。
12月18日に入手しました。

両方とも、Anytechから買っても良かったのですが、あいにく品切れで、いつ入荷かわからないので、アサヒデンキから購入しました。アサヒデンキも、Anytechから仕入れているようですし・・・・。
SPL-2210にしたのは、もちろん評価がいいから。まささんの部屋の過去LOGを見ても、評価が高かったし。
17度Kで、各ポイントの測定データがついているんですよ!他のLNBFじゃ、こうもいきません。
スカートケーブルを2本買ったのは、1本はアナログチューナに接続するため。で、もう1本は、送料を払うなら物を買った方がよいから(笑)。
アサヒデンキは1万円以上購入だと送料無料だけど、それ以下だと送料が発生するんです。SPL-2210とスカートケーブル1本で\9,500・・・・。送料が\800位かかるなら、もう一本ケーブルを買おうというわけです(笑)


スカートケーブル2本(左)と、SPL-2210。右側の袋に入っている白い紙が測定データの紙。一緒に誘電体板も入ってます。

パラボラ注文

12月16日に大畑電機製作所に注文しました!!!(連絡先はここを参照)
12月17日振り込みで、\232,000(税込み)
12月25日頃入手予定。

長かった・・・・。やっと入手の目処がつきました。
内訳は下記の通りです。

パラボラ本体
パラボラ本体 \138,000
LNB支持アーム \5,000
LNBふれ止め \5,000
小計 \148,000
10%値引きしてもらい \133,200

回転装置代・梱包代
ポーラーマウント代 \80,000
梱包代 \8,000
小計 \88,000

合計
パラボラ+回転装置+梱包代 \221,200
消費税5%加えて \232,260
端数切り捨てて \232,000

結局、H-Hマウントは無理で、アクチュエータを使用する方法になりました。
で、やっぱりアンテナ回転部分は特注みたいな形になってしまいました。H-Hマウントでも作る事が出来るそうなのですが、10万円以上かかるとの事で断念(さすがにそこまでの金額は出せない)
また、来週連絡して欲しいとのこと。

しかし、半特注で1週間強で出来るなんて、すごいなぁ。
あと、H2Aロケット打ち上げ成功で忙しくなっているそうです。

キャブタイヤケーブル注文

12月21日に愛三電機に注文。
代引きで\6,300
12月22日に入手しました。

アクチュエータと、ポジショナー間を接続するために、ケーブルを購入しました。
大畑さんに確認したところ、4芯のケーブルでOKとのこと。0.5SQのキャブタイヤケーブルで大丈夫とのことでしたが、距離と、ポジショナーの最大電流(3A)から0.75SQのケーブルを購入しました。
VCTF-0.75SQ-4芯です。100m購入。
アクチュエータがH方向とV方向の2つあるので、60m~80m必要なのですが、その長さだと100m買った方が安いという・・・・。なので、100m購入です。


キャブタイヤケーブル。重いです。0.5SQにしとけば良かったと、ちょっと後悔。

パラボラ途中経過

ケーブルの質問ついでに、途中経過を聞きました。
H方向・V方向とも、12インチのアクチュエータで動かそうと思ったけど、H方向が12インチでは上手くいかず、18インチに変更になったそうです。
で、その関係で少し遅れ気味。12月25日に発送になりそうとのこと。また、休み明けに電話することになりました。

180cmが届いた!

結局、2日遅れの12月29日(日)に届きました。


これだけの荷物が届きました。大きい・・・・。
ちなみに、GD-180ALと書いてある箱2つに、4分割したディッシュが各2枚ずつ入っています。
TVの箱に回転装置部分、細長い箱にアクチュエータ(18インチ・12インチ)、残りの箱に細かい部品が入っています。


回転装置部分のアップ。左がアクチュエータ、中央がパラボラのセンター部分、右が回転装置部分です。

早速組み立てる

翌日に屋根に上げるべく、早速組み立てます。
しかし、大きい・・・私の身長より大きいからなぁ。


この日はここでタイムアップ。翌日に持ち越しです。

重大な事実発覚

さて、翌日になり、屋根に上げようと思ったのですが、ルーフタワーと回転装置部分のマストの径が合わない事が判明!
大畑さんに確認したところ、マストには60Φ~70Φ必要とのこと。60Φの場合、肉厚が5mm位必要とのことです。そうしないと台風でひっくり返ってしまうらしい。
もしやと思い、総重量を量ったら、33kgありました・・・・。こりゃ屋根に乗せられない(涙)屋根が抜けちゃうよ。
ええ~、180cm使えないの?ああ・・・23万円が・・・・。

ちなみに、お皿の部分で19kg、回転装置部分で14kgありました・・・・。お皿が軽くても、回転装置部分がお皿と同じ重さだったら、ダメじゃん・・・。


自宅は、南側だけ土地が無く(田舎なので、土地だけはあるのだが(笑))、パラボラを地面に置くのは至難の業(だから120cmは屋根に乗せている)
その上、西側には杉林があるので、地面に置くと南から東しか使い物にならない。

どうしよう・・・・。

とりあえず

180cmは、なんとか設置方法を考えるとして、120cmを回転させることにしました。
大畑さんに事情を話し、120cmの回転装置を購入することにしました。
120cmのH-H-V方式で、\55,000。H-Hはモータで、V方向は6インチアクチュエータです。
かなり、値引きしていただいています。感謝!感謝!感謝!感謝!
ちなみに、同じミスを繰り返さないよう、重さとマスト径は確認しました。重さは5kg未満、マスト径は現在使っているのと同じで大丈夫だそうです(取り付け金具が同じ物らしい)
と言うことは、1.2mアンテナ約5kgと組み合わせても10kg。これなら大丈夫。
今日(12月31日)に発送していただいているので、元日には届いていると思います。感謝!

そうそう、今回の支払いは、物が届いて設置できて動作確認できてから払って構わないとのこと。ダメだったら、送り返して構わないと言う、ありがた~いお言葉。これも、感謝!

もう、申し訳ないです・・・ここまでしていただいて。

180cmの行方

さて、180cmはどうしましょうか・・・・。このまま死蔵させておくのももったいないので、何とか使用したいのですが、考えられるのはこんなもんでしょうか?

1.何とか南側を確保して現状のまま地面に設置する→ケーブル長が100mを超える・植木の移動が必要で現実味にかける

2.タワーまたはマストを建てて現状のまま設置する→金額がかかりすぎる・設置後の調整が大変で現実味がない

3.180cmを方向固定で使用して、ルーフタワーを使い屋根に乗せる→中央マウントASSY(4分割されたDISHを止めるセンターの金具)を再度購入する必要がある・ルーフタワーの購入が必要・屋根に2つルーフタワー?

4.180cmを方向固定で使用して、ルーフタワー等を使い地面に設置する→中央マウントASSY(同上)を再度購入する必要がある・ルーフタワー等の購入が必要・杉林が邪魔で、南から東しか狙えない

とりあえず、3項か4項が現実的と思われるので、その方向で進めてみましょう。
とりあえず、正月休みが終わったら、中央マウントASSYを入手するにはどうしたらよいか、大畑さんに確認しましょう。

回転装置部分が届いた!

120cm用の回転装置が、元日朝8時に届きました!


左が基台とH-Hモータ、アンテナを止める金具で、右がV方向6インチアクチュエータ。

H-Hモータの型番は、SMR-90Uと言う型番で、JAEGER IND. Co.,という台湾の会社が作っているようです(千葉のアイドルJAGUARとは関係ないらしい)
本来は、固定方向用オフセットアンテナを、そのままの形で回転させる装置のようなのですが、それを大畑さんで改造しているようです。
また、型番からわかるとおり、本来は90cmまで使用できる仕様なのですが、大畑さんのお皿は軽いので、このモータで150cmまでいけるとのこと。大畑さんのお皿は120cmで4.4kg、150cmで9kg、180cmで14kgという軽さです。

H-H-Vで使用したかったので、V方向6インチアクチュエータも付けられるようにお願いしました。



問題があったと言えば、この部分。
H-Hモータの軸を55度に傾けなければならないのですが、そこまで傾けるとUボルトがH-Hモータと当たってしまうのです。60Φ以上のマストを使えば大丈夫なのですが、私の使うマストは49Φ・・・15mmほどUボルトを切断しました。



また、現状はこのようにトップヘビーなので、重心を下げるべく、マストの切断も行いました。


切断後のマスト。上の写真より350mmほど短くしました。

重さの計算

さて、本当に屋根に乗せて大丈夫かどうか確認します。

1.ルーフタワーの重さ
カタログから5kg(ナガラ電子工業ER-120F)

2.マストの重さ
今回の長さが950mmで、またカタログから49Φ/2.4t/3000mmのパイプが7.5kgと判明したので、7.5kg/3=2.5kg。約2.5kgと計算。

3.回転装置部分の重さ
実測4.7kg

4.アンテナの重さ
実測5kg(含むLNBF)

全部を足すと5kg+2.5kg+4.7kg+5kg=17.2kg
ただ、回転装置部分とアンテナで重複する金具があり、また、マストホルダーの重さが入っていないので、合計もこんなもんだと思います。

まあ、大丈夫じゃないでしょうか?
本当は受風面積の計算とかしなければならないのですが、その辺のこと詳しくないので(汗)
ただ、ルーフタワーに乗せる一般的なアマチュア無線アンテナで、重い方でも(HFのトライバンダーとか)でも10kg近辺なので、これ以上の物を乗せるのは危険でしょう。それでさえ、受風面積が大きい物なので・・・・。

ちなみに、自宅は築80年の平屋建てで、屋根はトタン屋根です。
これがねぇ、広いベランダや、平らな屋上があれば話は別なんですが。

あと、ルーフタワーに対応するマスト径の話もあります。ナガラ電子工業のルーフタワーは50Φくらいまでのマストしか建てられません(マストホルダーが51Φまで)
マルドル(北辰産業)のルーフタワー用マスト取り付け金具でも60Φまでです。
180cmは60Φ以上欲しいとのこと。バランスを考えれば、そうでしょうね・・・。

180cmでも大畑さんのアンテナで、回転装置無しなら14kg位なので何とかなるとは思いますが、他の会社のは建てられそうもないですねぇ。Paraclipse社のHydro6'(1.8m)なんて、63kgもありますし(ポーラーマウントも付いていますが)

作業開始!

というわけで、01月04日から作業を開始しました。

まずは、モータとアクチュエータに、キャブタイヤケーブルを接続します。


これが、H-Hモータ部の内部。私が接続したのは左側の部分です。写真で見るとケースからはみ出ているように見えますが、これは写真の角度のため。ちゃんと入ってますよ。
色は私の好みです。特に深い意味はないです。



V方向アクチュエータの内部。こちらも、私が接続したのは左側の部分です。ケーブルが固定されていないように見えますが、「フタ」の部分に固定する部品があります。

屋根に乗せる

写真がありません。ご了承ください。

01月02日にアンテナ自体は降ろしてあったので、まずは、マストを垂直になるように取り付けます。

そして、今回の一番の難関。屋根に、パラボラ本体・回転装置部分・キャブタイヤケーブルを一気に屋根に乗せます。
約20kg・・・・組み立てた状態で乗せたので重いこと重いこと・・・・。その上、組み立てた状態なので屋根に上る通常のルートでは持っていけず、遠回りをすることになりました。
この日の夕方には既に筋肉痛になってました(笑)

その後、7Cの同軸ケーブルをLNBFに接続し、先に立てたマストにアンテナ一式を取り付けます。

ここで、ケーブルを仮配線し、方向調整を行います。
(回転装置の場合、南を正確に合わせなければならない。メディアサテライトさんのここが詳しい。)

Gorizont25とGorizont33の罠

昔の記事などを読んでいると、「南を合わせるのには140度のスタチオナル7を目安にすると良い」とよく書いてあります。まあ、これが通用するのは首都圏あたりなんですが。(ちなみに、私の自宅では138度の衛星に合わせると南になります。)
138度のApstar1は受信できそうもなかったので(N-STARの混信がひどい)、私の所でも、とりあえず140度にあるGorizont25を受信して方向あわせをしてみることにしました。

とりあえず、簡易スペアナ(SE-50)の映像を、ビデオトランスミッタで屋根に向かって送信しながら、屋根で小型テレビを使い方向を確認します。
大体の仰角(と言うか、モータ部分は55度に傾けないとならないけど)に合わせ、大体の南に合わせます。そうすると、スペアナが・・・・



こんな風に振れたので、そのまま固定しました。

で、早速西から東までアンテナを回してみます。
「ん~、PAS-8とASIASAT-2ではV方向の差が大きいなあ」と思ったのですが、陽が落ちて暗くなったので、この日はここで終了です。

その夜、どうもおかしいと言うことで、色々調べていたら、Gorizont25とGorizont33が5度違いで存在すると言うことを確認。それも、同じ周波数でChannel One Russiaが放送しているという。
違いと言えば、Gorizont33ではTelekanal Rossiyaが放送されているということらしい。
早速確認したら、あら・・・見えた。ほとんどノイズに埋もれているけど。

げ!間違えた。

方向修正&ケーブル引き回し

01月05日、この日は朝から方向修正とケーブルの引き回しを行いました。
回転装置のカウント数と角度の関係もわかったので、計算上でこの位置にGorizont33がくれば南になるだろうと言うところに方向を調整。これで、一通りの衛星を、そのままなぞれるようになりました。
残りはケーブルの処理。3本あるのでなかなか難しいです。回転装置に絡ませないように処理もしなければなりません。また、屋根に這わせて私の部屋まで入れなければなりません。結局、ケーブルの処理は01月11日/01月12日も作業を行い終了しました(この間に、アンテナの微調整と、Kuバンドのアンテナ処理もしてたけど)

完成!

苦労しましたが、120cmは完成しました。後は180cmをどうするか・・・・。



今までより、重心が下がったのがわかっていただけるはずです。
これ以上、アンテナの位置を下げると、ステー線に当たるので下げられません。
これで、ASIASAT-2に向いています。

意外な結末

早速、受信を始めました。しかし、ASIASAT-2より西の衛星が受信できない。
イヤ~な予感をしながら、屋根にデジカメを持って登りました。



げ!予感的中
ASIASAT-2にアンテナを向けてあるのですが、既に杉林が邪魔をしている・・・・。




杉林の裏には川があり、その向こうには小高い丘?山?があります。
このアンテナの向きでASIASAT-2な事からわかるように、それより西の衛星は期待できそうにありません。
なんてこったい!


ちなみに、ASIASAT-2より西に向けると、こんなノイズが観測できます・・・・。

受信できる衛星

現在、受信が確認できている衛星です。他の衛星も確認でき次第追加していきます。
東から
・Intelsat701
・PAS-8
・JCSAT-2A
・Agila2
・Gorizont33
・Gorizont25
・Apstar1A(アナログのみ)
・JCSAT-3
・Palapa-C2
・Asiasat-3S
・Asiasat-2

詳細は、受信映像のページで説明していきます。

暖かくなったので

暖かくなったので、180cmの設置に動き出します。約4ヶ月ぶりですね。

とりあえず、設置場所を確保します。
家の真南は、他の家の田んぼなのですが、ここ10年位、田植えをしていません。
ここ数年は、家で借りて畑として使っています。
なので、許可をもらい、ここの一角に設置する事にします。

そういう理由もあるので、コンクリートを使ってマストを固定するわけにはいきません。移動の必要があったときには素早く移動できる必要があるためです。

条件を満たすため、下記のように設置する事にしました。
・アンテナ台を購入して、地面に設置する
・アンテナ台単体では問題があるので、板の上に固定をし、設置をする
・それを杭とブロックで固定する

部材購入

条件が決まったので、部材を購入します。
アンテナ台G76-1AをWardから購入しました。\5,500なり。


これが、購入したG76-1A。中心のマストがφ76cm、肉厚が2~3mmあるので、180cmのアンテナ固定にも安心して使用できます。鉄製なので、錆だけは心配ですが・・・。


地面に置くための「板」「ブロック」「カン(杭)」「ねじ」等をDIYショップから購入します。
合計で、約\14,590なり。何故こんな値段かというと、「カン(杭)」の長さ選定に失敗して、数本購入しているから。
板は合板で1m×1m×20mmのサイズを購入し、防腐塗装を施しました。
塗装作業を2003年4月29日に行いました。


これが土台になる部分。実際は玄関に置きません(笑)

下準備

土台の準備も出来て、後は設置するだけになったので、アンテナ組み立て・回転装置部分の配線とかを行いました。


12インチアクチュエータの配線。今回はケーブル側に回転部分があるので、最短で配線して絡んだりしないようにしました。



こっちは18インチアクチュエータの配線。12インチと同様の処理をしました。

両方に共通しているのですが、端子台がネジ本体で線材を挟み込むタイプなので、線材には半田メッキをしています。あと、色遣いは私の好み(笑)



で、このような状態になりました。上が12インチアクチュエータ、下が18インチアクチュエータです。12インチ側の線材が短いかな?



LNBFはPBIのTurbo-4200。Y!オークションで入手\9,000なり。
C/Kuバンド両方が受信できる便利なLNBFです。
と言っても、Kuの局発が10.75GHzという中途半端な値なので、日本で受信する殆どの衛星が範囲外。PBIの保証範囲も11.7GHzから12.2GHzという値ですし。
その上、CバンドとKuバンドの偏波が逆という困った仕様です。
ちなみに、写真の状態だとCバンドのH偏波とV偏波の向きが逆でした。



で、お皿も組み立てました。やっぱり大きい・・・。
中心部分に20本くらいネジがあるのですが、それを仮止めして全部組み立てて、歪みがなかったら、ネジロックを塗布して本締めするという。
その作業だけでも腕がつりそうです。

「鶴瓶の家族に乾杯」を見ながら組み立てました。この回は「さだまさしさん」と一緒に旅をしていました。行った場所は山形県高畠町。放送日は2003年5月3日となっているので、ちょうど合致しますね。
しかし、なんか凄く覚えてます。何でだろう。

いよいよ設置

いよいよ設置します。
まずは、設置場所の草を取ります。
次に、地面を踏み固めて(元々が田んぼなので)平らにします。
また、水平器を使い地面の水平を出します。
これだけで、1日かかってしまいました。

翌日、作成した土台部分を設置します。


土台部分に、アンテナ回転装置部分を取り付けた状態。
土台には「カン(杭)」を使って地面と固定します。1mの長さを使用していますが、すでに岩盤に当たっています(富士山の近くなので、岩盤が比較的浅いところにあるのです)

回転装置部分は真南を向けるだけで、角度の調整は必要ありません。何故かというと、大畑さんですでに角度が調整済みだから。なので、設置は簡単です。


残りは、お皿を取り付けるのですが、さすがにここは1人では無理でした。
ここだけは手伝ってもらい、何とか取り付けました。
その後、アクチュエータを取り付け、LNBFを取り付けて、とりあえず完成です。
こちらは簡単にいき、3時間で完了です。


とりあえず、設置完了。左側に脚立があるのは、一番高い所に背が届かないため(笑)

この後、焦点の微調整を行い、偏波角の修正と微調整を行いました。

設置完了

同軸をきれいに這わせ、室内まで引き込みます。これで設置完了です。


この状態で、PAS-8に向いています。



回転装置部分拡大。ん~、こういうきれいな機械を見ると、ウットリしてしまいます。アクチュエータに袋がかぶっているのは、浸水防止のため。
こういう構成なので、H-Hモータと違い回転範囲が決まってしまいます。
発注時に、西寄りでお願いしたので、PAS-2からLMI1の間位が回転範囲です。



LNBF部分拡大。C/Ku両対応なので、同軸が2本必要です。

しかし・・・

まあ、わかっていて設置したのですが、やっぱり悲しい・・・。
自宅の裏には、杉林があるので、西側の衛星をねらうのが大変なのです。


JCSAT-4に向けた状態で、既に杉林が半分覆っています。

実際、屋根の上でもASIASAT-2までしか見えないので、自宅の場所が悪いとあきらめるしかありません。影響を受けない場所まで離して設置も出来ますが、そうすると建物からかなり離れてしまい、実用的ではありません。



ちなみに、西方面はこんな感じ。この隙間から、かすかにInsatのアナログが見えます。



杉林の高さもこんなにあるので、結構痛い(涙)

180cmが受信できる衛星

というわけで、180cmの受信できる衛星は限られています。
PAS-2からASIASAT-4位までが実用範囲ですね。なんたって、BSすら見えないですから・・・。
けど、C/Ku両方受信できれば、結構面白い衛星が並んでいます。日本の衛星ばかりですが(笑)
そういう理由で、C/Ku両方受信できるTurbo-4200を使用しているのですが、性能はイマイチ・・・特にKuは。誰か、両方受信できるよい物を教えてください。

180cmで受信できる衛星は東から
・PAS-2
・PAS-8
・SuperbirdB2
・SuperbirdA2
・JCSAT-2A
・JCSAT-1B
・Agila2
・Gorizont33
・Gorizont25
・Apstar1A(アナログと一部デジタルのみ)
・JCSAT-3
・JCSAT-4A
・ASIASAT-4

アクチュエータが壊れた

2003年7月12日、180cmアンテナを動かしていたら、V方向のアクチュエータの動作がおかしい事に気づきました。
たまに動くときもあったり、チューナがエラーを返してきたりします。
アクチュエータの伸縮自体は問題ないようなので、センサの問題でしょう。
センサはモータの回転数を把握して位置決めをするためにあるので、これが動いてくれないとダメなわけですね。
自分で修理しても良かったのですが、センサ(リードスイッチ)も持ってないし、アクチュエータを分解した事もなかったので、修理をお願いすべく大畑さんに連絡しました(失敗すると勿体ないし)
で、大畑さんに連絡したのが13日の午後。その日の内に宅配便で大畑さんに送りました。
翌日の昼、大畑さんから再度連絡があり「直ったので発送しました」とのこと。
速すぎる・・・・。その翌日には家に届いていました。不在期間2日・・・。

早速、アクチュエータを取り付けたところ、問題なく動作しました(当たり前)
ちなみに、費用は宅配便代だけです。
アンテナを購入してから1年経ってないけど、購入するときに保証の話をしたわけでもなく、この辺はグレーゾーンなのですが(笑)、修理自体は無料でした。


で、帰ってきたアクチュエータ。外観に違いはありません。



ちなみに、不良だったセンサ(リードスイッチ)
アクチュエータのメーカ名が入っているので、特注品なのでしょう。こんなの入手できないよ・・・。



また進捗があったら更新します。



2002.12.14/2002.12.18/2002.12.22/2002.12.31/2003.01.03/2003.01.13/
2003.06.22/2003.06.28/2003.07.21
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